深掘り・考察 2026.07.09

K-POP第5世代とは?アイドルらしくない新世代の特徴を解説

K-POPを追っていると「第5世代が面白い」「第4世代とは全然違う」という声をよく聞きますよね。でも「世代って何年から区切るの?」「そもそも第4世代と何が変わったの?」と、なんとなくわかったようでよくわからない、そんな感じありませんか?

そこでこの記事では、K-POP第5世代とは何か、第4世代との違い、代表グループの特徴まで整理しました。世代という軸で見ると、K-POPの「今」がぐっとつかみやすくなりますよ。

先に結論をお伝えすると、K-POP第5世代はおおむね2023年頃にデビューしたグループが中心で、「完璧なアイドル像」よりも「自然体・等身大の自分らしさ」を前面に出すスタイルが大きな特徴です。RIIZE、ZEROBASEONE、ILLIT、BOYNEXTDOORなどが第5世代の代表格として知られています。

K-POP第5世代って何年から?世代の区切りをまずおさらい

K-POPには「世代」という概念があります。音楽スタイル・マーケティング・ファン文化が大きく変わるタイミングを区切りにして、第1世代から現在まで分類されています。

世代 年代目安 代表グループ
第1世代 1996〜2004年頃 H.O.T、神話、S.E.S
第2世代 2005〜2013年頃 東方神起、少女時代、BIGBANG、2NE1
第3世代 2013〜2018年頃 EXO、BTS、TWICE、BLACKPINK
第4世代 2019〜2022年頃 Stray Kids、IVE、TOMORROW X TOGETHER、ENHYPEN
第5世代 2023年頃〜 RIIZE、ZEROBASEONE、ILLIT、BOYNEXTDOOR

ただし、世代の境界はファンの間でも意見が分かれていて「第4世代か第5世代か」で議論になるグループも少なくありません。年代はあくまで目安として見てください。

第5世代が本格的に注目され始めたのは2023年。ZEROBASEONEが7月、RIIZEが9月にデビューし、どちらもデビュー直後からミリオンセラーを達成したことで「新世代が来た」と業界全体が騒然としました。では、何がそんなに違うのか。次からが本題です。

第4世代との「決定的な違い」3つのポイント

① コンセプトが「完璧」から「等身大」へ

第4世代を一言で言うなら「完成型アイドル」の時代でした。クールで強さを放つガールクラッシュ路線、極限まで磨かれたパフォーマンス、鮮烈なコンセプトビジュアル。「非日常の存在」としてのアイドル像が主流で、それがひとつの完成形でした。

それが第5世代になると、空気感がガラッと変わります。「隣に住んでいそうな男の子」をコンセプトに掲げるBOYNEXTDOOR、「SUPER REAL ME(本当の自分)」をテーマにデビューしたILLIT。飾らない自分、ありのままを打ち出すグループが一気に増えてきました。

「憧れるより、仲良くなりたい」そんな感覚でファンとの距離が縮まっています。

② 楽曲がイージーリスニング寄りに

第4世代はストロングなビートやエッジの効いたサウンドが多かった印象がありますよね。でも第5世代は「ライトに聴けて、日常的な内容を歌う」楽曲が増えています。

ILLITのデビュー曲「Magnetic」、BOYNEXTDOORの「But Sometimes」など、気づいたらクセになっているタイプのメロディ。「K-POPって聴き慣れないと入りにくい」という壁が低くなって、新規リスナーが増えやすい環境が生まれています。

③ SNS・ショート動画がデビューの主戦場に

TikTokやYouTubeショートが普及したことで、デビュー前からバズを仕掛けるのが当たり前になりました。第5世代のグループは最初から「ショート動画でどう見えるか」を意識した振り付けや楽曲を作っているケースが目立ちます。

さらに、韓国で成功を積み上げてから海外へ、という従来の順番ではなく、デビューと同時に世界へ打って出るグローバルファーストの姿勢も特徴的です。RIIZEはデビューにあたって米Sony Musicとのレーベル契約を同時発表するなど、その象徴的な事例となりました。

代表グループで見る「第5世代」のリアル

まず第5世代の主要グループを一覧で整理します。

グループ 事務所 デビュー ボーイズ/ガールズ
BOYNEXTDOOR KOZ(HYBE系) 2023年5月 ボーイズ
ZEROBASEONE WAKEONE 2023年7月 ボーイズ
KISS OF LIFE S2 2023年7月 ガールズ
RIIZE SM 2023年9月 ボーイズ
TWS PLEDIS(HYBE系) 2024年1月 ボーイズ
ILLIT BELIFT LAB(HYBE系) 2024年3月 ガールズ
BABYMONSTER YG 2024年4月 ガールズ
CORTIS BIGHIT(HYBE系) 2025年8月 ボーイズ

この中から、特に「第5世代らしさ」が際立つグループをピックアップして紹介します。

「等身大・自然体」路線の代表格

BOYNEXTDOOR(KOZ/HYBE系、2023年5月デビュー、6名)は「隣に住んでいそうな普通の男の子」をコンセプトに、ヒップホップを取り入れた親しみやすいサウンドが特徴。ZICOがプロデュースを手がけています。

ILLIT(BELIFT LAB/HYBE系、2024年3月25日デビュー、5名)はデビュー曲「Magnetic」で世界的なバズを起こし、「SUPER REAL ME(本当の自分)」というコンセプトの通り自然体の少女らしさを前面に出しています。

KISS OF LIFE(S2、2023年7月5日デビュー、4名)はK-POPらしい派手な演出を省いた90年代R&Bレトロコンセプトで独自路線を走っています。大手事務所ではなく独立系から生まれた点も異色で、「アイドルらしくない」を最も体現しているグループのひとつと言えます。

「実力×グローバル」路線の代表格

RIIZE(SM、2023年9月4日デビュー、6名)はデビューシングルが1週間でミリオン突破。SMの伝統を引き継ぐ高水準なビジュアルとパフォーマンスを持つ正統派です。

ZEROBASEONE(WAKEONE、2023年7月10日デビュー、9名)はMnet『Boys Planet』から誕生した多国籍グループ。デビューアルバムが200万枚超を記録しました。

「自己プロデュース・クリエイター」路線

CORTIS(BIGHIT/HYBE系、2025年8月18日デビュー、5名)はBTS・TXTに続くBIGHITの3番目のグループ。作詞・作曲・振付・映像制作まで自分たちで手がける「ヤングクリエイタークルー」として、新しい軸でアイドルの在り方を問い直しています。

「自然体」がなぜ武器になるのか?その背景

「自然体・等身大がK-POPで強みになる」とはどういうことなのか、もう少し掘り下げてみます。

SNSとショート動画が日常化した今、「作られた完璧さ」よりも「リアルな人間らしさ」に共感が集まりやすくなりました。アーティストのオフショットや日常の切り取りがファンを集める時代に、「等身大」コンセプトのグループは「憧れる存在」だけでなく「応援したくなる隣人」のように感じさせます。これがファンダムの熱量を高め、口コミや拡散を生む力に直結しています。

また、自然体路線はK-POPに初めて触れる人の入口としても機能しています。「難しそう」「ハードルが高い」と感じがちだった層が入ってきやすくなり、新規ファンが広がる土台が生まれました。30〜40代の「もう一度K-POPを聴いてみようかな」というライトな層にも刺さりやすい変化です。

ただ、忘れてはいけないのが「自然体」はあくまで第5世代の一つの大きな流れであって、すべてのグループに当てはまるわけではないという点。RIIZEやZEROBASEONEは高水準なパフォーマンスとビジュアルを持つ正統派の実力派でもあります。

まとめ:第5世代は「自分らしさ」で勝負する世代

K-POP第5世代のポイントをおさらいします。

  • 年代の目安:2023年頃〜(境界はファン間でも議論あり)
  • 主な特徴:自然体・等身大コンセプト、イージーリスニング楽曲、SNS・ショート動画中心の発信、グローバルファーストの戦略
  • 代表グループ:RIIZE(SM)、ZEROBASEONE(WAKEONE)、ILLIT(BELIFT LAB)、BOYNEXTDOOR(KOZ)、KISS OF LIFE(S2)、TWS(PLEDIS)、BABYMONSTER(YG)、CORTIS(BIGHIT)

第4世代が「完璧な存在」を目指したとするなら、第5世代は「本当の自分」を武器にしています。まだ知らないグループがいたら、まず気になった一曲から聴いてみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. 第5世代になったら、第4世代のグループはオワコンになるんですか?
そんなことはありません。IVEやStray Kidsなど第4世代グループは今も活発に活動しています。「世代」はトレンドの変化を表す言葉であって、前の世代が終わった・負けたという意味ではありません。

Q. 第5世代グループはなぜデビュー直後からこんなに売れるんですか?
SNS・ショート動画での事前バズと、既存の大型ファンダムの応援が合わさるためです。またK-POPファンが「初週売上」を意識して発売日に購入を集中させる文化も大きく影響しています。

Q. 「第5世代」って誰が決めているんですか?
公式な定義はなく、ファンやメディアが自然発生的に使い始めた言葉です。そのためグループによって「第4世代か第5世代か」意見が分かれることもあります。どちらの世代に分類されていても、グループ自体の魅力は変わりません。

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