深掘り・考察 2026.07.09

K-POP第3世代とは?BTSとSNSが世界を変えた仕組みを解説

「BTS好きなの?あのビルボード1位の?」

推しの話をしようとしたら、そんなふうに返ってきた経験ありませんか。

「好き」な気持ちは山ほどあるのに、いざ「第3世代って何?」「なんで世界でそんなに売れたの?」と聞かれると、意外とうまく言葉にできないんですよね。

そこでこの記事では、K-POPの世代分類の中で最もよく耳にする「第3世代」の定義と、BTSが2020年にアメリカのBillboard Hot 100で韓国人アーティスト史上初の1位を獲るまでの仕組みを解説します。「なんとなく知っている」を「誰かに説明できる」に変えましょう。

結論を先にお伝えすると、第3世代の最大の武器は音楽の質だけじゃなく、SNSとファンダムを組み合わせた「世界を動かす仕組み」を自分たちで作ったことです。

K-POP第3世代とは?2012〜2019年に現れた「世界へ出た世代」

K-POPの歴史は大きく5つの世代で語られることが多く、第3世代は2012年頃から2019年頃にデビューしたグループを指します。

代表的なグループはこちらです。

グループ デビュー年 事務所
EXO 2012年 SM Entertainment
BTS 2013年 Big Hit Entertainment(現HYBE)
GOT7 2014年 JYP Entertainment
Red Velvet 2014年 SM Entertainment
TWICE 2015年 JYP Entertainment
SEVENTEEN 2015年 Pledis Entertainment
BLACKPINK 2016年 YG Entertainment

第1世代(H.O.T・BoA等)が「韓国国内での人気確立」、第2世代(少女時代・BIGBANGら)が「アジアへの展開」だったのに対して、第3世代の大きな特徴はアメリカをはじめとする欧米市場への本格進出です。

では、なぜ第3世代はそこまで「外」へ出られたのか。その鍵がSNSとファンダムの使い方にあります。

BTSはなぜビルボードで1位になれたのか?

2020年9月、BTSの「Dynamite」がアメリカのBillboard Hot 100で1位を獲得しました。これは韓国人アーティストとして史上初の快挙です(出典:Billboard公式)。

「でも、BTSって2013年デビューだよね?なんで2020年までかかったの?」

そう思いますよね。実はBTSが欧米で注目を集め始めたのは2017〜2018年頃からで、ファン層を少しずつ積み上げてきた結果が「Dynamite」で爆発しました。この曲が他の曲と大きく違ったのは、BTS初の全英語詞楽曲だったこと。英語圏のリスナーが聴きやすい設計にすることで、ストリーミング再生数とダウンロード数を一気に引き上げたんです。

「Dynamite」発売後わずか3日間で、Twitter上に4,600万ツイートが生成されています(出典:Twitter公式ブログ)。世界中のARMYが「#BTS1onHot100」というハッシュタグのもとに集まり、チャート集計に直結するストリーミングを組織的に押し上げた結果でした。

「いい曲だったから」だけじゃない。動けるファンダムがいたからこそのビルボード1位だったわけです。

第3世代が作った「ファンダムOS」の仕組み

第3世代以前にも、K-POPにファンダムはありました。でも第3世代が特別だったのは、ファンダムが「楽しむだけ」の存在から「能動的に動く主体」に変わったことです。

具体的にはこんな活動が生まれました。

  • ストリーミング総攻:チャートに反映される再生数を戦略的に押し上げる
  • ハッシュタグ統一:特定のタグを世界同時にトレンド入りさせ、話題をつくる
  • ファン自主広告:アーティストの誕生日や記念日に、ファンが費用を出し合って駅・ビルの広告看板を買い付ける

どれもファンが自発的に企画・運営しています。事務所の指示ではありません。

SNSは「情報を受け取る場所」から、ファンダムが世界を動かすためのOS(基盤システム)になったんです。TwitterやYouTubeを使って情報を共有し、判断し、言語や国境を越えたファンと一緒に動く。この仕組みを初めて本格的に実現したのが、第3世代のファンダムでした。

「好きなアイドルのために何かしたい」という気持ちが、ビルボードチャートを動かす力に変わる。そんな構造が生まれた時代だったんですね。

第3世代がK-POPを「世界標準」に変えた

第3世代が残した最大の遺産は、K-POPを世界で戦えるコンテンツに変えたことです。

  • BTS以前:韓国・アジアのポップスという位置づけ
  • BTS以降:英語圏のチャートで競い合う「グローバルポップ」へ

TWICEとBLACKPINKも欧米メディアへの露出を着実に増やし、K-POPというジャンル全体のブランドを引き上げました。その結果、第4世代・第5世代のグループは「デビュー直後から世界を意識する」のが当たり前になっています。第3世代が切り開いた道を、次の世代は最初から走れるわけです。

K-POPが今これほど世界的になった背景には、第3世代とそのファンダムが作り上げた仕組みがあった——そう知っておくと、推しグループの活動の見え方がちょっと変わってくるかもしれません。

K-POPの次の世代について知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。
K-POP第4世代とは?個性とメタバースで世界同時デビューが当たり前になった時代(後日追加予定)

また、BTSを生んだHYBEやSM・JYP・YGの事務所についてはこちら。
四大事務所(HYBE・SM・JYP・YG)ってなに?K-POP業界のヒエラルキーを初心者向けに解説(後日追加予定)

よくある質問

Q. K-POP第3世代と第4世代の違いは?
第3世代(2012〜2019年頃)はSNSとファンダムを武器に欧米へ出た世代、第4世代(2018〜2022年頃)はよりビジュアル・個性・メタバース活用を前面に出した世代です。BTSやTWICEが第3世代、aespaやNewJeansが第4世代の代表格です。

Q. BTSは何世代ですか?
2013年デビューの第3世代です。第3世代の中で最もグローバルに成功したグループとして、K-POP史上の転換点になったアーティストと言われています。

Q. 第3世代の代表的なグループは?
EXO(2012年)・BTS(2013年)・TWICE(2015年)・BLACKPINK(2016年)などが代表格です。ボーイズ・ガールズ両方に世界規模のファンダムを持つグループが揃っています。

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