K-POP入門 2026.07.09

JYP Entertainmentとは?社長も踊る事務所の全貌

推しグループのプロフィールを検索していると、「JYP Entertainment所属」という文字を目にすることがありますよね。なんとなく「大きい事務所かな」とは思うけど、実際どんな会社なの?と改めて聞かれると説明できない——そういう人、意外と多いんじゃないかと思います。

JYP EntertainmentはTWICEやStray Kids、日本生まれのNiziUなど、誰もが名前を知るグループを次々と生み出してきた、韓国を代表する4大芸能事務所のひとつです。設立から約30年、K-POPの歴史とともに歩んできた事務所でもあります。

この記事では、JYP Entertainmentの基本情報・歴史・現在の所属グループ・そして「なぜ社長が踊るのか」という、ちょっと気になる疑問まで丸ごと解説します。

JYP Entertainmentってどんな会社?基本情報まとめ

JYP Entertainmentは、1996年4月25日に韓国で設立された総合エンターテインメント企業です。当初は「テホン企画」という社名でしたが、2001年4月に現在の名前に変更。同年8月には韓国の証券市場(KOSDAQ)に上場しました。

現在はHYBE・SM・YGと並ぶ「K-POP4大事務所」のひとつとして知られています。アーティストの発掘・育成から楽曲制作・プロモーションまでを一手に担う、総合エンターテインメント企業です。

会社の代表取締役社長はチョン・ウク(Jung Wook)。一方、事務所の”顔”として有名なのは創業者のパク・ジニョン(J.Y. Park)で、現在もCCO(最高クリエイティブ責任者)として所属グループの音楽プロデュースに深く関わっています。

このパク・ジニョンという人物こそが、JYPという事務所の個性を語るうえで欠かせない存在です。

「社長も踊る」──創業者パク・ジニョンとは何者か

パク・ジニョン(1971年生まれ)は、アーティストを育てながら自分自身も現役で音楽を作り、歌い、踊る人です。日本では「餅ゴリ」という愛称でも知られていますが、これはパク・ジニョン本人がつけたニックネームで、「ぽっちゃりしたゴリラ」という意味の自虐ネタ。そのフランクさが、ファンからの親しみにつながっています。

1994年にソロR&B歌手としてデビューし、2023年には「Groove Back(Feat. Gaeko)」、2024年には「Changed Man」など、今もシングルを定期的にリリースしています。2023年には約7年ぶりとなる日本単独公演も開催しました。

「社長が踊る事務所」という表現は、プロデューサーや経営者として裏方に徹するのではなく、創業者自らが現役アーティストとして活躍し続けるJYPのスタイルへの、愛情交じりの呼び名です。K-POPの大手事務所の中でも、これほど創業者が「現役アーティスト」として活動し続けているのは、JYPにしかない個性だと思います。

では、そんなパク・ジニョンがどんな歴史を積み上げてきたのか、次に見ていきましょう。

JYP Entertainmentの歴史:時代ごとに変わった”顔”

JYP Entertainmentは1996年の設立以来、時代ごとに異なるグループがK-POPの第一線を走ってきた事務所です。

1990年代後半〜2000年代:godや雨(Rain/ピ)など、カリスマ系ソロ・グループがJYPを引っ張ってきた時代。Rainは後に俳優としても活躍し、K-POPの”海外進出モデル”の先駆けにもなりました。

2000年代後半〜2010年代前半:Wonder Girls・2PM・miss Aなど、ダンスと歌唱力で勝負するグループが次々とデビュー。特にWonder Girlsは2009年、「Nobody」で米国ビルボードHot 100に韓国グループとして初めてランクインし(Billboard公式チャート)、K-POPが世界へ向かう先駆けとなりました。

2010年代後半〜現在:GOT7(2014年デビュー、2021年JYP離脱)を経て、TWICE(2015年)・Stray Kids(2018年)・ITZY(2019年)と、グローバルを意識したグループが続々と誕生。2020年にはオーディション番組から生まれた日本のガールズグループNiziUをデビューさせ、日本でも大きな話題になりました。

2024年にはNEXZ、2025年にはKickFlipと、今も新グループのデビューは続いています。約30年にわたり、K-POPの中心にいたグループを生み出し続けてきたのがJYPです。

K-POPのカムバックサイクルや活動の仕組みについては、K-POPのカムバックとは何か・音楽番組活動サイクルの仕組みを解説した記事もあわせてご覧ください。(後日追加予定)

現在の主な所属グループ一覧【2026年時点】

現在、JYP Entertainmentには以下の主なグループが所属しています。

グループ名 デビュー年 主な特徴
2PM 2008年 「Beast Idol」を掲げた体力派ボーイズ。現在はソロ活動が中心
DAY6 2015年 バンドスタイル。メンバーが楽曲制作に携わる
TWICE 2015年 韓国・日本で国民的人気を誇るガールズグループ
Stray Kids 2018年 セルフプロデュースで世界的ファンダムを獲得
ITZY 2019年 力強いダンスと「ありのまま」をテーマにした個性派
NiziU 2020年 日本発のガールズグループ。日韓両市場で活躍
Xdinary Heroes 2021年 バンドスタイル。複数楽器を演奏するメンバーが在籍
NMIXX 2022年 実験的な楽曲構成と高い歌唱力が評価される
NEXZ 2024年 7人組日韓混合ボーイズグループ
KickFlip 2025年 7人組(韓国人5名・日本人2名)のボーイズグループ

グループごとの音楽性や活動スタイルは様々ですが、「ダンスと歌唱力のバランス」を重視するプロデュース哲学はパク・ジニョンの創業当初から一貫しています。DAY6やXdinary Heroesのようなバンドサウンドのグループがラインナップに入っているのも、JYPならではの幅広さです。

K-POPグループのポジション(センター・ビジュアル・メインボーカルなど)の意味が気になる方は、K-POPのポジションの種類と役割を解説した記事もチェックしてみてください。(後日追加予定)

まとめ:JYP Entertainmentは「人を育てる」事務所

JYP Entertainmentは、1996年の創業以来、韓国・日本・中国と拠点を広げながら、時代ごとにK-POPの”顔”となるグループを送り出してきた事務所です。

創業者パク・ジニョンが50代を過ぎた今もアーティストとして活動し続けているという事実は、「音楽を本当に好きな人間が作った事務所」というJYPの哲学を体現しているように思います。

TWICEやStray Kids、NiziUのファンの方はもちろん、「K-POPってどんな事務所があるの?」という入口として、この記事が参考になれば嬉しいです。

SM EntertainmentやYG Entertainmentなど、ほかの4大事務所との違いについては、SM・YG・HYBEとJYPの4大事務所を比較・解説した記事で詳しく解説しています。(後日追加予定)

よくある質問(FAQ)

「JYP」って何の略ですか?

創業者パク・ジニョン(Park Jin-young)のイニシャルからきています。英語表記「J.Y. Park」の頭文字を並べたものがJYPです。楽曲のプロデュースクレジットでも「J.Y. Park」という名前が使われているので、見かけたことがある方もいるかもしれません。

NiziUはJYP所属なのに、なぜ「日本のグループ」と言われるのですか?

JYP Entertainmentが日本でオーディションを行い、日本人メンバーだけで結成したグループだからです。所属はJYPですが、メンバー全員が日本人で日本を拠点に活動しています。同じJYPプロデュースでも、韓国・日本・台湾出身混合のTWICEや、韓日混合のKickFlipなど、グループごとに出身・拠点が異なります。

Stray KidsやNiziUはオーディション番組から生まれたと聞きました。JYPはよくオーディション番組でグループを作るのですか?

はい、JYPはオーディション番組でグループを結成することでも知られています。Stray Kidsは2017年のJYP自社製作番組から、NiziUは日韓合同プロジェクト「Nizi Project」から誕生しました。K-POPのオーディション番組(サバイバル番組)の仕組みについては、K-POPのサバ番の仕組みを解説した記事で詳しく解説しています。(後日追加予定)

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